今夜11時

ひろしま

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昭和二十年夏、女たちの戦争

昭和二十年夏、女たちの戦争

8月に入ってこの梯さんの本を読みました。戦争の時、普通の女の人はどうしてたのかなあ、どう考えてたのかなと思って手に取りました。その時10代、20代の5人の若い女性の経験が書かれています。どれも大変興味深かったです。この本についても感想をくわしく書きたいですが、今日はこの本のあとがきに梯さんが書いておられた上の写真集についてお知らせしたいことがあります。
上の本の表紙の写真はこれではちょっとわかりにくいですが、ピンクのお花がついたかわいいスカートなのです。本の中には小花柄のワンピース、襟と袖口に白いレースの付いたチェックのワンピース、薔薇の花の形のボタンがついたブラウスなどの写真が載っています。どれもかわいい生地とデザインの服ですが、どれも汚れてて破れたりしています。何故かというとみんな広島の原爆で亡くなった方が着ておられた服だからです。資料館にあったこれらの服を写真家の石内都さんが1枚1枚下からライトを当てて細部がよくわかるように写真に撮ってくださったのです。戦争中でも女の子はかわいいものが着たかったんだなあと、そしていろんな工夫をして着ていたんだなあと思うと、いきなり大変な時代に生きていた人たちがすぐ隣にいるように感じられて心がギュッとしました。そしてそんな時代にもかわいいものを忘れずに生きてた女の子も殺されてしまった事実に震えます。
ここからがお知らせしたいことなのですが、今夜11時からNHKBSでこの石内都さんの北米での(ここ重要)写真展を取り上げた国際共同制作の番組が放送されます。こういちさんの番組とかぶるけど両方録画しつつ、両方見てみようかなと思っています。