日々

前の日記がおひなさまでした。さぼるにも程がある。ダメちんや。ちゃんと毎日楽しく暮らしてるのですが、日記は書こうと思わなかったなあ。
去年の秋頃から身体もなんか調子悪いし、心もやる気が起きなくてメソメソしたりで「これはほんまの更年期やわー」と思ってたのです。とくに長男がひとり暮らししたことで、気が抜けたのとおしゃべり野郎がいなくてつまらないのと、決定的なのは長男とちびと私(夫はたいてい単身赴任でいないの)の超楽しい生活がもう前と同じ形で戻ってくることはないんだなあと気付いたことが原因でがっくりきてしまったのです。もちろん帰省はするし、大学卒業後はまた自宅で暮らすのかもしれませんが、あの高校生の長男と小学生のちびと私と3人のキャッキャッした楽しい毎日はもうないんだなあと思うとしょんぼりしてしまうのでした。あたりまえなのに。

そんな感じで秋から冬を過ぎ、春になったのですが、この春休み長男が帰省してる間すごく体調がよかったのです。あたりまえっちゃああたりまえなのですが、ワタクシひらめいたのです。
ひとつは、テンションあげたらええことある、です。長男は小さい頃は神経が細くて、幼稚園に行くのに毎朝さめざめと泣いてるタイプだったので、私は毎朝「テンション高く明るく元気に接する」を実践してたのですが、何年もやってるといつのまにかそれが普通になってたのです。それなのに、長男がいないとフツーのテンションで暮らしてたらなんか元気なくなっちゃたのです。長男が帰省している間は自然と明るく元気なおかあさんになってて、そうすると調子いいのです(ちびがいるじゃないか、それはどうなのかというと、ちびとは女同士だし、なんか素のテンションでいけるのです)。よし、それなら毎日ちょびっと意識してテンション上げていこうと思い、長男が九州に戻った後もやってみたら、調子いいのです。よしよし。

もうひとつは、膜を取り払って感覚を取り戻すです。なんのことやらですが、私は不器用というか一度にひとつしかできないというか、子どもが生まれてからずーっと子ども中心の生活で(母親はほとんどみんなそうだと思いますが)、子ども以外のこと、テレビや音楽や映画やいろんなすべてのことが見てるんだけど膜一枚通して見てる感じで、感覚が鈍かったのです。目を離すと何が起きるかわからない(命さえも!)赤ん坊のときとか、母親のすべての時間とエネルギーを自分に向けるよう要求してくる乳幼児期の子どもとかと過ごしてるうちにそうなったのですが、この春ようやく気付いたのです。もうそんなに子どもに集中してなくていいんだ、いやしてちゃいかんのだということに。
気付いてから、まあ見るものみんな楽しいこと。膜がないとこんなにもおもしろい、楽しい、美しいものか、と大げさに言うと日々感動しています。逆を言えば、それらすべてのものをうっちゃっておけるくらい子どもっておもしろいのですけどね。これからいろいろじっくり味わって楽しめるなーとすごく楽しみです。

要するに、この春私は子離れし始めた、ということでした。(お友だちず、また遊んでくださいねー。そんなわけで遊ぶ気まんまんです)